寒い季節がやってくると、どうしても体を動かす機会が減り、つい食べすぎてしまうこともあります。こうした習慣の積み重ねが、体重増加や健康診断でのメタボリックシンドローム(以下、メタボ)の指摘につながることも。メタボは、放置すると高血圧や糖尿病などの生活習慣病のリスクを高めるため、早めの対策が必要です。しかし、健康習慣を一人で始めるのはなかなか続きませんよね。そこでおすすめしたいのが、「夫婦で取り組むメタボ対策」です。
メタボとは?
メタボとは、内臓脂肪の増加によって引き起こされる一連の健康リスクを指します。基準としては、ウエスト周囲が男性で85cm以上、女性で90cm以上に加え、血糖値、血圧、脂質の異常が組み合わさった状態を指します。これが進行すると、心疾患や脳卒中などのリスクが高まります。夫婦ともに健康診断で「気をつけるように」と言われた経験があるなら、早めの対応が大切です。
夫婦で取り組むメリット
夫婦でメタボ対策を行うことで、以下のようなメリットがあります:
-
モチベーションの向上
一人では続かない運動や食事の改善も、パートナーと一緒なら励まし合いながら楽しく進められます。たとえば、一緒にウォーキングをしたり、食事をヘルシーなメニューに切り替えたりすることで、互いに支え合う関係が築けます。 -
生活習慣の見直しがスムーズ
家庭内での食事や生活習慣が共有されているため、改善が進めやすい点も大きな利点です。夫がラーメンを食べている横で妻がサラダを食べる、といった状況では意識が続きませんよね。二人で同じ目標を持てば、変化を共有しやすくなります。 -
健康寿命の延伸
健康的な生活を夫婦で習慣化することは、将来の病気予防にもつながります。共に健康でいることが、これからの生活をより充実させる土台になります。
実践できるメタボ対策
夫婦で楽しみながら取り組める具体的な方法をご紹介します。
-
運動を日常に取り入れる
毎日のウォーキングやストレッチを習慣にしましょう。休日には近くの公園や自然の中を散策してみるのもおすすめです。ジムに通うのも効果的ですが、まずは無理なく取り組める運動を見つけることが大切です。 -
食事の改善
カロリーを抑えつつ、バランスの良い食事を心がけましょう。野菜をたっぷり使ったメニューや、脂肪分の少ないたんぱく質(鶏むね肉、魚、豆腐など)を積極的に取り入れると良いですね。また、食事の際はゆっくり噛んで満腹感を得るようにすると、過食を防げます。 -
お互いを応援する
体重の記録を共有したり、「今日はいい感じだね」と声をかけ合ったりすることで、ポジティブな雰囲気を作りましょう。目標を共有すると達成感が倍増します。 -
サプリメントの活用
栄養が不足しがちな場合には、適切なサプリメントを取り入れるのも選択肢です。たとえば、内臓脂肪の燃焼をサポートする成分や、血糖値を安定させる働きのあるものを選ぶとよいでしょう。ただし、サプリメントを使用する際は薬剤師や医師に相談してください。
おわりに
夫婦で取り組むメタボ対策は、健康面だけでなく絆を深める良い機会にもなります。無理なく楽しく進めることが成功の鍵です。日々の積み重ねが大きな成果に繋がるので、ぜひ今日から始めてみてください。薬剤師として、皆さまの健康づくりを全力でサポートしますので、お悩みがあればいつでもお気軽にご相談ください!