10月に気をつけたい薬のこと

10月に入り、過ごしやすい日々が続きますが、一方で気温の変化や乾燥など、体調を崩しやすい時期でもあります。今回は、薬剤師の視点から、10月に特に気をつけたい薬についてご紹介します。

 

 

1. 気温の変化と薬

10月は、日中の暖かさとは裏腹に朝晩の冷え込みが厳しくなることがあります。この気温の変化は、私たちの体に大きな負担をかけ、持病が悪化したり、新たな症状を引き起こしたりする可能性があります。

高血圧・心臓病の薬:気温の変化は血圧を不安定にしやすく、高血圧や心臓病の患者さんにとっては特に注意が必要です。普段より血圧をこまめに測り、体調の変化に気を配りましょう。

喘息・アレルギー性鼻炎の薬 乾燥した空気は、気道や鼻粘膜を刺激し、喘息やアレルギー性鼻炎の症状を悪化させることがあります。加湿器を使用したり、こまめに水分を摂るなどして、乾燥対策を行いましょう。

関節炎の薬 冷えは関節炎の症状を悪化させることがあります。暖かい服装をしたり、入浴で体を温めるなど、体を冷やさないように心がけましょう。

 

 

 

 

2. 秋の乾燥と薬

秋は空気が乾燥しやすく、肌や喉が乾燥しやすくなります。乾燥は、様々な健康問題を引き起こす可能性があります。

皮膚の薬:乾燥肌の方は、保湿剤をこまめに塗るなどして、肌の乾燥を防ぎましょう。アトピー性皮膚炎の方は、症状が悪化しないよう、医師や薬剤師に相談しましょう。

目薬 目の乾燥を感じたら、人工涙液などの目薬を使用しましょう。コンタクトレンズを使用している方は、点眼液の種類や使用頻度について、眼科医に相談しましょう。

のどの薬 乾燥によって喉が痛んだり、咳が出たりすることがあります。加湿器を使用したり、ハチミツなどを舐めるなどして、のどの乾燥を防ぎましょう。

 

 

 

3. ハロウィンと薬

10月はハロウィンシーズン。子どもたちは、お菓子をたくさん食べる機会が増えます。

アレルギーのある食品 ハロウィンのお菓子には、ナッツ類や卵など、アレルギーの原因となる食品が含まれていることがあります。お子さんのアレルギー情報を確認し、安全なお菓子を選んであげましょう。

糖尿病の薬 お菓子には多くの糖分が含まれているため、糖尿病の方は、血糖値が急上昇する可能性があります。お菓子の量を控えるか、低糖質のお菓子を選ぶようにしましょう。

 

 

4. 薬の飲み合わせに注意

複数の薬を服用している方は、薬の飲み合わせに注意が必要です。

OTC医薬品市販薬(OTC医薬品)も、他の薬との飲み合わせによっては、副作用が出ることがあります。新しい薬を服用する際は、必ず薬剤師に相談しましょう。

漢方薬 漢方薬も西洋薬と同様に、他の薬との飲み合わせに注意が必要です。漢方薬を服用している方は、医師や薬剤師に相談しましょう。

 

 

まとめ

10月は、気温の変化や乾燥など、体調を崩しやすい時期です。普段から服用している薬の効果を最大限に引き出し、安全に過ごすためには、以下の点に注意しましょう。

 

薬の効果と副作用について、医師や薬剤師に相談する
薬を正しく服用する
体調の変化に気を配る
規則正しい生活を送る
バランスの取れた食事を心がける

もし、薬について何か不安なことがあれば、お気軽に薬剤師にご相談ください。

 

 

薬剤師からのアドバイス

薬は、用法・用量を守って正しく服用しましょう。
自己判断で薬の服用を中止したり、量を調整したりすることはやめましょう。
薬の保管には注意し、お子様の手の届かない場所に保管しましょう。
薬の有効期限を守りましょう。

 

【この記事は、一般的な情報提供を目的としたものであり、個々の患者さんの状態に合わせて医療アドバイスを行うものではありません。ご自身の症状については、必ず医師または薬剤師にご相談ください。】

 

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